猫は「水の味」を敏感に感じ取っている
猫の味覚は、苦み、酸味、塩味などを感じ取ることはできますが、甘味などは感じにくいと言われています。
そのことからよく「猫は味音痴?」と言われることもあります。ですが実は猫は他の動物よりも「水の味」を敏感に感じ取れると言われています。
今回は猫が感じ取っている水の味についてお話していきたいと思います。
猫の舌にある神経の一部が水の味に反応する
なぜ猫は水の味を敏感に感じ取れるか、理由の一つとして猫の舌にある神経が関係していると言われています。
猫の舌には水の味を感じ取ることができる神経があり、私たち人間にも分からない水の本来の味を感じ取っているというのです(人間が感じているのは水の味ではなく含まれているミネラルなどの成分の味)。
猫は水の味にも好みがある
私たちにとっては「水は水。」と特に水の味について考えたこともない、という人も多いと思います。
しかし猫は水の味を感じ取れることから、食べ物に好き嫌いがあるように、水にも好き嫌いが出ることがあります。
「新鮮な水の味」が好きな猫
多いと言われるのは、新鮮な水の味が好きな猫。わざわざウォーターボウルに飲み水を用意しても、蛇口からポタポタ垂れる水を飲みたがる猫もいると思います。
「古い水の味」が好きな猫
好みはそれぞれということで、水の塩素が抜けて時間が経った「古い水の味」を好む猫もいるようです。新鮮な水には目もくれず、あえて花瓶やお風呂、水槽、水たまりの水を飲みたがる猫もいるようです。
地域によっても好みに違いが出る
また地域によっても猫の水の好みは変わってくるそう。
水は地域によって水の処理方法や条件が異なるため、使用される薬や薬の量も違います。ですので地域によって水質や水の味が変わり、古い水しか飲まない猫ばかりだったり、新しい水ばかり飲む猫ばかりだったりすることもあるかもしれません。
もし猫が水を飲まなくなってしまった場合、病気や体調を崩した可能性も高いですが、水の与え方や水質が変わっていないかも確かめてみてはいかがでしょうか。
麦茶が好きな猫が多いのはニオイが強いから
水ではありませんが、麦茶好きな猫が多いという噂。
理由付けを考えるならニオイでしょうか。猫は基本的に味よりもニオイに敏感な動物で、キャットフードを食べる時もより香りが強い方に惹かれるという傾向があります。ですので水の場合も麦茶のようにニオイの強い物が好きなのかもしれません。
実際に商品として水にマタタビの匂い付けができる物も売られており、ニオイは猫に水を飲んでもらうには効果的なようです。