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猫の糞を使う高級コーヒー「コピルアック」の味と作られ方

猫にコーヒー豆を食べさせ、その猫の糞からとれるコーヒー豆「コピルアック」をご存知でしょうか。

今回は猫が作り出す「コピルアック」というコーヒー豆についてお話します。

コピルアックとは

「コピルアック」とは、インドネシアの「ジャコウネコ」という猫科の動物から作られる非常に高級なコーヒー豆です。

始めに猫の糞からとれるコーヒー豆だと聞いてしまうと引いてしまうかもしれませんが、価格も1杯7,000円もするほど希少価値が高く「幻のコーヒー」とも呼ばれる有名なコーヒー豆です。

コピルアックの由来

コピルアックは、インドネシア語で「コーヒー」と「ジャコウネコ」を指しています。

  • 「コピ」=コーヒー
  • 「ルアク」=マレージャコウネコ

直訳でも「猫のコーヒー」になるのですね。

コピルアックが作られるまで

コピルアックの作られ方は、

  1. マレージャコウネコが熟したコーヒーチェリーを食べる
  2. 豆の部分だけが消化されず糞として排泄される
  3. 糞に混ざったコーヒー豆を洗浄する
  4. 高級コーヒー豆「コピルアック」の完成

このようにしてコピルアックは作られます。

「コーヒーチェリー」とは

マレージャコウネコが食べる「コーヒーチェリー」とはコーヒー豆を包んでいる果実で、始めコーヒー豆はこのコーヒーチェリーの果実の中に入っています。

見た目がサクランボのように赤く色づくころから「コーヒーチェリー」と呼ばれています(味もほのかに甘いそう)。

マレージャコウネコは、このコーヒーチェリーを食べると果実の部分は体の中で消化してしまいますが、中に入っているコーヒー豆の部分までは消化されないので糞として排便されてきます。

糞に入っていて汚くないの?

「いくら洗浄されるからと言っても一度糞まみれになったコーヒー豆なんて…」と思う人もいるかもしれませんが、実はコーヒー豆は「内果皮」というパーチメントの中に包まれた状態で糞に混ざって出てくるので、直接的に糞に混ざっているわけではないのです。

内果皮に包まれたまま糞としてコーヒー豆は排出されて、洗浄で外側が十分に綺麗になった後、中に包まれたコーヒー豆を取り出すので衛生面でそこまで心配する必要はありません。

コピルアックコーヒーの味

コピルアックコーヒーは希少というだけでなく、美味であるからこそ世界中で「最高級コーヒー」として高値で取引がされています

猫の糞という衝撃的な作られ方を打ち砕くほど独特で美味しいと言われ、一度飲んでファンになってしまう人もいるくらいです。ジャコウネコの体内で発酵することで、通常の作り方では得られない独特な良い香りと味を楽しむことができます。

カフェインが半分に

また、ジャコウネコの体内で発酵することでコーヒーに含まれるカフェインが半分になることも知られています。カフェインが苦手だという方にとっても嬉しいコーヒーです。

猫以外にも様々な動物のコーヒーがある

実は猫以外の動物でも糞を使ってコーヒー豆が作られています。

  • モンキー・コーヒー(猿)
    →希少で高級、アフリカで作られている
  • ブラック・アイボリー(ゾウ)
    →非常に希少なため実はコピルアックより高級、タイで作られている

知らなかった人もいると思います。地域によっては他の動物のコーヒー豆もあるかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。始め猫の糞と聞いて驚いた方も、高級コーヒー「コピルアック」を飲んでみたくなりましたでしょうか。ぜひ機会があったら堪能してみてください(自宅にいる愛猫の糞で試すのはやめましょうね)。