ぷにぷにの猫の肉球の役割は?色に隠された性格の違いと病気のサイン
猫の可愛い肉球を見たり触れたりすると幸せになるという人は沢山います。肉球マニアという人まで出てくるほど猫の肉球には私たちを癒やす力があるようです。
しかし猫の肉球は私達に癒しを与えるためにあるわけではありません。では肉球は猫の体でどのような役割を担っているのでしょうか。
肉球とは
まず肉球とはそもそもどのような物なのでしょうか。肉球は、直に地面を歩く足の裏を守るためにあります。そのため家で飼われている猫よりも、野生の猫の肉球の方が厚く固くなっています。
そしてあのぷにぷにとした感触になるのは、脂肪を含んだ弾性繊維が網目状になってできているからです。
猫の肉球の役割とは
猫の肉球の役割は、
- 音を立てずに歩く
- 衝撃吸収
- 滑り止め
- 体温の調節
- 毛繕い
- 足の裏を守る
など猫が狩りをしたり、自由に動き回るために必要な役割を果たしています。猫の肉球は体の中で唯一汗が出る場所で、その汗を滑り止めなどに使ってると言われています。
猫の肉球の正確な数と名前
猫の肉球の数
猫の肉球は見れば見るほど、実際いくつあるのかわからなくなるかもしれません。猫の肉球の数は、前足と後ろ足で数が違います。
- 前足の肉球 → 片足6つ
- 後ろ足の肉球 → 片足5つ
前足の方が肉球が1つずつ多いです。多い2つの肉球は一見、足の途中あたりにるように見えます。肉球にはそれぞれ名前があります。
猫の肉球の名前
- 指球(しきゅう)
…掌球の外側に並んだ肉球 - 掌球(しょうきゅう)
…前足の裏の中央にある大きめの肉球 - 手根球(しゅこんきゅう)
…足の上の方に位置する肉球 - 趾球(しきゅう)
…後ろ足の4つの肉球 - 足底球(そくていきゅう)
…後ろ足の中央にある大きめの肉球
猫の肉球の色は
- 明るい色の猫、白猫 → 薄ピンク色、白っぽい色など
- 暗い色の猫、黒猫 → 茶色、濃いピンク色など
- ぶちのある猫 → 肉球にぶちが出ることも
猫の肉球の色は猫の体毛の色によって変わることが多いようですが、個体によってそれぞれです。
また年齢を重ねたり、住む環境が変わることで肉球の色が変わることもあるそうです。
肉球の色が変わる病気
肉球の色の変化が病気のサインになることもあります。普段、肉球を触ったり見たりしている方は、ぜひ色の変化も健康チェックついでに見てあげてください。
- 大動脈血栓塞栓症(紫)
- 貧血(白)
- 皮膚炎(赤)
肉球の色がいつもとは違い()内の色になっている場合は、病気を疑ってみてください。
肉球の色で猫の性格がわかる?
猫の肉球の色で大体の性格も分かるという話があります。
- ピンク色
→のんびり、甘え上手、穏やか - 黒・茶色
→活発、頑固、遊び好き
実際この傾向に当てはまる猫もいますし、環境や育てられ方によって肉球の色とは違った性格になる子もいるので、軽く参考にする程度が良いと思います。
猫の肉球トラブル・治療方法や対処方法
猫の肉球がカサカサしていたら
猫の肉球は歳を重ねたりすると乾燥してカサカサになってくることがあります。
猫の肉球がカサカサになると、滑り止めなどの役割に支障が出ますし、放置してヒビ割れになるとなかなか治りにくい状態になります。
カサカサしてきたと思ったら、販売されている猫の肉球用のクリームがを肉球に塗ってあげましょう。
猫が肉球を怪我したら
肉球は猫が様子をうかがう時や、始めに触れるときに使われます。ですので比較的、肉球は怪我や火傷などをしやすい場所です。
肉球から出血が見られたり肉球が腫れたりしている場合は、なるべく早く動物病院に連れて行き、診察と薬の処方をしてもらいましょう。
出血していてもそこまで傷が深くなく、なおかつ猫の様子が変でなければ、自然に治るので放っておいても問題ありません。