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療法食の種類!どんな病気に対応したキャットフードがあるのか解説

猫の療法食

療法食は、猫の病気の治療や予防を目的に与えるキャットフードです。それぞれの病気に適した栄養バランス、成分などが調節され作られています。

猫がかかる様々な病気の治療には、食事の改善がマストであることが多く、毎日の食事として療法食を与えることで食生活を改善し、病気から回復の方向へ持っていくことができます。

療法食は自分で選べる

療法食は動物病院で薬のように処方されるわけではありません。

獣医さんがどの療法食が良いかおすすめされることもありますが、自分で調べてペットショップや通販サイトなどで購入することも可能です。

そのため病気になっていなくてもある特定の病気の予防のために療法食を与えている方もいます(肥満気味の猫→減量用や糖尿病用の療法食を与える、など)。

では、次からキャットフードの療法食の種類、どんな病気に対応した療法食が販売されているのかをご紹介していきます。

心疾患の療法食

心疾患の療法食は、心臓に負担をかけないようナトリウムやリンの量を調節し、心臓の活動に欠かせないタウリンや良質なたんぱく質を多く配合したキャットフードになっています。

心臓の病気は純血種の猫がかかることが多く、遺伝しやすいと言われており、早くから予防のために心臓サポートのキャットフードを与える飼い主さんもいます。

アレルギーの療法食

アレルギー反応が出やすい猫に向けた低アレルゲンの療法食は、猫がアレルギー反応を起こしにくい原材料が使われているキャットフードです。

なおかつ使う材料自体を少なくしてアレルゲンをできる限り排除してアレルギー反応が起こらないようにしています。

またアレルギー反応で皮膚疾患が出ることもあるため、皮膚の再生のためにオメガ3脂肪酸が多く配合されているものが多いです。

腎疾患の療法食

腎臓病の猫は腎臓が正常に機能しておらず、血液中や体に老廃物が溜まっているので、療法食ではなるべく腎臓に負担がかからないようにたんぱく質とリンの量を抑えます。

腎臓病の療法食の場合、たんぱく質量が低くなるので、予防のために健康な猫に与えるのはNG。腎臓病の予防にはそれ用に作られた腎臓病予防のキャットフードがあるので、腎臓病の療法食はすでに腎臓病になっている猫にのみ与えるようにしてください。

肥満の療法食

肥満の猫の療法食には減量サポート療法食、ダイエット用療法食、満腹感サポート療法食、などの名前で肥満を改善するキャットフードが販売されています。

一見肥満は病気と捉えられることが少ないですが、肥満は様々な病気の原因になりますし、病気の進行にも加担してしまいます。

健康に長生きしてもらうに、愛猫が肥満気味なら肥満対策の療法食を利用することも検討してみましょう。

尿石症(尿路結石)の療法食

尿石症(=尿路結石症)は、猫がかかる病気で最も多いとも言われる病気です。この尿石症の療法食では、尿路にどの結石が出ているかによって選ぶ療法食が変わってきます。

ストルバイト結石の場合は体内のpH(酸性・アルカリ性など)をコントロールする療法食を与えることで結石を溶かすことができます。

また尿路結石ができる原因となるミネラルの量を制限した療法食が一般的です。

消化器疾患の療法食

消化器系をサポートする療法食では、胃や腸などの消化器官の負担を軽くするために、猫の体内で消化されやすい原材料を中心に作られるキャットフードが多いです。

また便秘が気になる猫のための療法食では、食物繊維を多めに配合することで、腸の掃除をしながらうんちを出しやすくします。

肝疾患の療法食

肝疾患の療法食では、適度にたんぱく質を抑え、体内で消化されやすい「高消化性のたんぱく質」が配合されます。

たんぱく質を適度に抑える理由としては、たんぱく質が分解される時に出るアンモニアが関係しています。

通常アンモニアは肝臓が解毒をしているのですが、肝機能が正常に働いていない時にたんぱく質を多く摂取すると、高アンモニア血症という病気になる恐れがあります。

そのため療法食では、たんぱく質の量を抑えますが、消化吸収されやすい消化性の高いたんぱく質が使われます。

キャットフードの療法食まとめ

いかがでしたでしょうか。猫の病気それぞれに対応したキャットフードは、猫が病気になった時には非常に重要な治療薬になると言えます。

しかし予防や病気の傾向が少し見えたからと言って、療法食に頼りすぎるのも良くありません。どの療法食を選ぶかという選択も重要になってきます。

また健康な猫に療法食を与えるのは、かえって猫の不健康を招く結果にもなりかねません。

予防として療法食を与えようと考えている方は、まず獣医さんに相談をしてから与えるかどうか検討しましょう。