痩せ気味な猫の原因は?高タンパク&高脂質で栄養価の高いキャットフード
最近は肥満傾向の飼い猫が多いですが、中には毎日十分なキャットフードを与えていても痩せ気味の猫もいると思います。
今回はそんな痩せ気味の猫にはどんなキャットフードを与えればいいのかを解説したいと思います。
まずは病気でないかを確かめる
しかしまずは、猫がなぜ痩せ細っているのか原因を調べましょう。
猫の様子がおかしかったり元気がなかったりなど、痩せた以外に気になる点がある場合、なんらかの病気にかかっている可能性が高いからです。
その場合、まずは動物病院で診察や検査を受けさせましょう。
キャットフードの与え方が原因
猫は少量ずつ何度も食事する
キャットフードの与え方が猫に合っていないから痩せてしまっている可能性もあります。
猫は昔から、お腹が空いた時に小動物や昆虫を狩って食べていました。そのため猫は「少量を何度も」という食事スタイルが基本になっています。
キャットフードをすぐ片付けない
キャットフードをすぐに片付けてしまっている場合、猫は少量しか食べることができず、必要なエネルギーを摂取できません。
改善策としてはキャットフードはしばらく置いたままにしてキャットフードが減った分だけ足して様子を見てみる、などがあります。
キャットフード自体が原因の可能性も
キャットフードから十分なエネルギーを得られていない
猫の健康に異常が無い場合、キャットフードから得られるエネルギーが少ないことが原因かもしれません。
キャットフードから得られるエネルギーが、猫の消費するエネルギーより少なければ、徐々に痩せてしまいます。
また猫がお腹いっぱい食べていても、それがエネルギーとして利用できていない可能性もあります。
猫が消化、吸収しやすいキャットフードを選ぶ
猫がエネルギーとして効率良く吸収ができる成分を多く含んだキャットフードを与えることで、猫の痩せ細りを改善できると言えます。ではどのようなキャットフードを選ぶのがいいのでしょうか。
高タンパク質&高脂質キャットフードがおすすめ
高タンパク質キャットフード
猫にとって消化、吸収しやすいのは、高タンパク質のキャットフードです。というのも、猫は穀物などの炭水化物はほとんど消化することができません。
そのため猫にトウモロコシや小麦、米など人間にとっての主食を与えても、エネルギーとして利用することはできないのです。
しかし猫はその代わりに、動物性タンパク質をエネルギーとして消化できる強い酵素を肝臓に持っています。
そのため猫にとって動物の肉(動物性タンパク質)は、人間にとってのごはんやパンのような存在と言えます。
高脂質キャットフード
猫が食が細く、食欲があまりない猫の場合、高脂質なキャットフードは効果的です。
高脂質なキャットフードは猫の嗜好性を満たし、食いつきを良くする役目を果たします。
脂質もまたすぐにエネルギーとして利用できるため、タンパク質と同様、痩せ気味の猫にとって嬉しい成分です。
高タンパク&高脂質のキャットフードの目安
猫に必要なタンパク質の量
猫に必要とされるタンパク質は、AAFCOの基準を見ると26%以上です。そのため多くのキャットフードのタンパク質量は26%以上に設定されていることが多いです。
望ましいのはタンパク質36%以上
しかし最近はこの基準よりさらに多い量のタンパク質が必要とされてきており、猫の健康や栄養バランスにこだわったキャットフードの多くは、タンパク質量が36%以上の割合になっていることが多いです。
また高タンパク質のキャットフードを選ぶと、脂質も自然と多く含まれるため、わざわざ高脂質のキャットフードを探す必要は無いでしょう。