猫が食べない場合のキャットフードの与え方
「いつものキャットフードを食べてくれない」
猫と暮らしていればこうした時は必ず訪れます。ただ必ずしも猫の体調が悪かったり病気であるとは限らないので、猫が食事をしない場合の原因をと猫の性質を勉強して、慌てずに対処できるようにしましょう。
猫はきまぐれな生き物
猫は気まぐれな生き物です。今日は食べなくても明日は食べる、今食べなくても夜に食べる、などただの気まぐれで食べてくれない時もあります。
今までの食生活に問題がないのなら少し様子をみてください。1~2回程度なら食べなくても心配はいりません。また、同じキャットフードに飽きただけという場合もあります。
同じキャットフードに飽きてしまった場合は、違うキャットフードを探すか、猫缶などのウェットフードを混ぜたり1食置き換えたりして変化を付けてみましょう。
生後6ヶ月までの食生活に難があった場合
猫には「ネオフォビア」といって新しいものを避けてしまう習性があります。また、猫は生後6ヶ月までにさまざまな餌やキャットフードを経験しておかないと、特定の種類のキャットフードしか食べなくなるとも言われています。これが原因で新しい餌に手を付けない、違った味がする物は気に入らない、というケースが見られます。
対処法としては、前のキャットフードと新しいキャットフードを混ぜて与え慣れさせたり、食べていたキャットフードと似たような味や原材料の物を探して与えてみるなどの方法があります。
食器を変えた、食器が汚れている
ふとしたことで食器を変えたり、何かしらの理由で汚れていたり匂いが残っていたりすると、猫がキャットフードを食べなくなる場合があります。
食器を変えた
猫は匂いだけでなく目でも注意を払います。キャットフードが入った器の見た目が変わることで警戒心が働き、キャットフードの匂いは同じでも食べるまでに時間を要したり、全く食べなくなる場合があります。
このような場合は、前の食器に戻す、前の食器に似ている物にする、食べやすい器に変えてみる、しばらく慣れるまで待つ、などの対処方法があります。
食器が汚れている
また非常にきれい好きな猫は、食器が汚れていたり、食べ残しをそのまま置いていたり、埃がかぶってしまったりなどでもキャットフードを食べなくなる場合があります。
この対処法は簡単で、猫にキャットフードを与える前にしっかり洗ってあげること、そしてなるべく新しいキャットフードを埃がかぶりにくい場所に置いてあげることで解決します。
食器に匂いがついている
猫は匂いに非常に敏感です。カビ臭い布巾で拭いてしまって食器に匂いが付いていたり、他の食べ物の匂いが混ざっていると、キャットフードも器もいつもと変わりないはずなのに、食べてくれないことがあります。
その場合は、器をしっかり洗い直して自然乾燥にするか、キャットフードの器専用の新しい布を使って拭いてみてください。
給与時間がいつもと違う
食事の時間が変わることも食事をしない原因になります。
キャットフードを与え忘れていても、与えた時すぐに食べるようであれば問題はありませんが、神経質な猫になると、これをきっかけに習慣が変わって突如食べなくなることがあります。
対処方法としては、餌の回数を増やしていつなら食べてくれるかを探る、手から与えてみる、匂いの強いキャットフードを与えてみる、などがあります。
まず最初にすること
猫が食事をしない場合は、上記に紹介したような原因をとり除いてください。
病気ではないこと必ず確認
一番見逃してはいけないものは愛猫の病気が原因となっていないかです。
この場合は飼い主がなにをしても変化はありませんし、状況が悪くなる可能性があります。少しでも早く獣医に診てもらうようにしてください。
偏食がひどい場合の対処法
猫の偏食が余りにもひどい場合にはこれから紹介する対処方を実践してみてください。
- まずはキャットフードにかつお節を振りかけたり混ぜ込み、猫の注意を引いてください。かつお節は猫用のものを選んでください。
- 少量のマタタビも効果的です。
- ウェットフードを混ぜてみてください。
- 変えないようにと使い続けた食器が嫌になっている場合もあるので変更してみてください。
- これで駄目な場合には嗜好性の強いグレインフリーキャットフードを選んでみてください。肉原料の配合量が多く匂いも強めのものが多いので、猫の興味を引くことができます。
猫を多頭飼いしている場合は、一斉にあげていたキャットフード(猫の餌)を一匹ずつあげるようにすると食べるようになることもあります。
理想的な給与方法も紹介しています。こちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:キャットフードの理想的な与え方